ワンダープロジェクトJ3

〜第三章〜


「驚いた・・・これはギジンだぞ」
ロイは"彼"を見て言った。
「ギジンだって?」
「ああ、この金属容器の状態から見て30年くらいは経っているな」
「30年・・・でもどうして鍾乳洞の中に?」
「わからんが、おそらく何らかの為に海に落ちてそのままあの鍾乳洞の中に流れ着いたんだと思う」
「ねぇ、お父さんこれって・・・」
ミントはロイに聞いた。
「動くかな?」
「さあな、30年もこの中にいて動力源はとっくに切れているだろう。補充すれば動くかも知れんが・・・体力補給用のオイルなんか置いてな・・・待てよ」
ロイは何かを思い出したようだ。
「どうにかなるのか?父さん」
「小型の古いバッテリー装置がある。それで発生させたエネルギーをこいつに注ぎ込めば動くかも知れない」
「本当!?やってみようよお父さん!」
「まあ待て、とにかく物置から出してこないと始まらん、手伝ってくれ」
「はーい♪」
ミントは今回は嫌な顔一つせず手伝った。

「よーし、電極は繋げたな。ショーンそっちはどうだ?」
「ОKさ、ミントは?」
「こっちもよ」
「よーし、バッテリー装置作動!」
カチッ・・・・・・・バルバルバルバルバルバルバルバルバルバル!!!
旧式のバッテリー装置は大きな音を立てながら動き出した。
「よーし、これでバッチリだ。あとはうまく装置がもってくれれば・・・・」
バルバルバルバルバルバルバル・・・・・・・ドッカーーーーーーン!!!!
「うわあーーーーーー!!!」
やはり無理だったようだ。バッテリー装置は突然止まると爆発してしまった。
「くそっ!あと一息だったのに」
「あーん、やっぱり旧式だったからダメだったのよ」
「残念だな・・・」
三人が落胆している、その刹那・・・吹き上がる煙の中からゆっくりと何かが立ち上がった。
「なっ・・・・」
三人は驚きのあまり声が出なかった。そう、あのギジンの青年が起き上がったのだ。ギジンは三人に一言言った。
「ここは・・・・何処だ?・・・・俺は・・・だ・・・れ・・・だ・・・」
ドサッ・・・
ギジンは床に倒れ込むと眠るように目を閉じた。

第四章に続く・・・


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