ワンダープロジェクトJ3

〜第二章〜


「いきなり口を塞ぐなよな〜おい」
「だってアッシュのことがばれたらいけないと思って」
「まあ確かに、俺がギジンだとばれたら何をされるか分からんからな」
「それに私達の目的は移住でも観光でもないんだかね。アッシュの"記憶を取り戻す為"なんだからね」
「分かってるよ・・・・そんなこと」
そう、彼には記憶がなかった。自分が何処で誰にどうして造られたのか、彼はそれが知りたかった。どうしてこのコルロ島に来たのかはこのような訳がある。

・・・・・・・・・2年前
「兄さ〜ん、ちょっと来て〜」
鍾乳洞にミントの声が響いた。この鍾乳洞は彼女と彼女の兄ショーンの子供の時からの遊び場だった。だが今回だけは様子が違った。普段二人が立ち寄る場所よりも奥に入ったミントは、そこで錆びついた金属製の"棺"のような物体を発見したからだ。
「どうした・・・な、何だこれは?」
やって来たショーンはその物体を見て首を傾げた。
「分かんない、棺みたいだけど・・・」
「何で棺がこんなところにあるんだよ。もしかしたら何か入ってるかもな」
「・・・・開けてみようか?」
「お、おいちょっと待てよ!こんな物素手じゃ開けられねえよ、家まで運んで父さんに開けてもらうしかないって」
「え〜!?これを二人で運ぶの〜?重いってば〜」
「仕方ないだろ、ほら手伝えって」
「は〜い・・・」
ミントはしぶしぶ重い物体を家まで運んだ。

「ふむ・・・だいぶ錆びついてるな、バーナーで焼こう」
彼はミント達の父親ロイ、昔は他の町でも名の知れた技師だったが今は町の修理屋として働いている。ロイはいそいそとバーナーを持ち出すと点火した。
シュゴオォォォォォォォォォ・・・・・・・炎が音を立てて吹き出した。
「ちょっと父さん、そんなことして中身は大丈夫なの?」
ミントが不安そうに聞いた。
「なあに大丈夫さ、父さんを信じろ」
ロイはそう言うとバーナーで棺のような物体を焼き始めた。
バカッ!!
「うわ!?」
「きゃっ!」
「おわぁ!!」
すると、ちょっと火を当てただけで物体はあっけなく開いた。三人は驚いて後に下がった。
「な、中身はどうなってるんだ?・・・」
ロイはおそるおそる覗き込んだ。
「な、何だあ!?」
ロイは我が目を疑った。そこには・・・一人の青年が横たわっていたのだ。

第三章に続く・・・


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