「おっし、大漁大漁っと」
フィッシャが捕れたばかりの深海魚を満面の笑みを浮かべながら運んでいた。
ちょうどその時、海の向こうに1隻の船が見えた。
「・・・ん?誰か来たみたいだな・・・」
フィッシャの船と同じアンコー型のその船は、フィッシャの目の前で
ゆっくりと止まった。そして船の上から一人の青年・・・アッシュが降りてきた。
「ここがコルロ島か・・・あ、こんにちは」
アッシュはフィッシャに気が付くと軽く頭を下げた。
「ウッス、あんた観光でもしに来たのかい?」
「いえ、観光というわけでは・・・・」
「うわわーー!」
ドーン!
「ぐはっ!?」
その青年の上から少女・・・ミントが落ちてきた。
「お、おい大丈夫か?」
「おいミント!何で俺の上に落ちてくるんだ!?」
「てへ、ジャンプして着地に失敗しちゃったんだ。ゴメン」
ミントは頬を指で掻きながら降りた。
「初めまして、私はミントって言います。こっちはアッシュ」
「よろしく」
「はっはっは、まあそんなに硬くなるなよ。オイラはフィッシャだ、この島で新海漁師をしている。ところでどうしてこの島に来たんだい?移住しにきた奴は沢山いるけどアンタ達もかい?」
「いえ、ちょっとこの島で探す物があっ・・・ムガッ!?」
「ま、まあそんな感じです。ハイ」
何かを話そうとしたアッシュの口をミントは慌てた様子で塞ぐと、そのまま町の方へと向かって行った。
「何だぁ?一体・・・」
「おや?フィッシャ誰か来たのかい?」
あれはカレンだ。
「おおカレンか、さっき二人組の観光客みたいな奴が来たんだけどよぉ」
「それがどうかしたのかい?」
「何だか様子が少し変だつたんだよなぁ」
「様子が・・・?」
「ああ、何だか探し物がどーたらこーたらとか・・・」
「探し物・・・何を探しに来たろうねえ」
「さあな、さ、仕事の続きだ」
フィッシャはいそいそと魚を運んだ。